●2025.01.27 最終更新
「Winodws11上でISE14.7を動かす」ことができた際,同じ構成で intel base Mac でも ISE を動かせるのではないかと思いつき,
やってみたところ,何とFPGAのコンフィギュレーションまですんなりできてしまったという話です.
■動作環境(Mac mini 2014 late)
OS: | macOS Catalina (10.15.7) |
プロセッサ: | Intel Core i5 2.6GHz デュアルコア |
メモリ: | 16GB |
仮想環境: | VirtualBox 7.0.22 (intel code) |
Xilinx ISE: | 14.7_VM.ova |
DLケーブル: | Digilent HS2 |
テストFPGA: | XC3S50AN |
■ソフトウェア構成
次のソフトウェア構成を構築します.
macOS 10.15.7 + VirtualBox 7.0.22 + ISE 14.7
つまり,UbuntuなどのOSはインストール不要(14.7_VM.ovaに含んでいる).
■手順
① VirtualBoxの intel code 版(7.0.*)をダウンロードしてインストールする
・サイト
https://www.virtualbox.org/wiki/Download_Old_Builds_7_0
・ダウンロード後,デフォルトでインストールする
② Xilinx (AMD) のWindows10向け仮想マシン用ISEパッケージを入手し,展開しておく.
この作業はWindows上で行ったものを流用したが,Mac上でもできる.
・サイト
14.7 Windows 10 を選択
入手にはユーザ登録が必要
ファイル名:Xilinx_ISE_14.7_Win10_14.7_VM_0213_1.zip(16.66GB)
ライセンス・ファイルも事前に入手しておくとよい(インストール後にISEを起動して入手することも可能)
http://www.xilinx.com/getlicense
・zipファイルをダウンロード後,適当なフォルダに移動して展開する
展開だけで,インストール作業は不要
展開後のファイル・サイズは17.12GB(14.7_VM.ova自体は16.9GB)
③ VirtualBoxを起動する
・インポート・ボタンをクリックし,14.7_VM.ovaファイルを選択
④ コンフィギュレーションして確認したデバイス
・XC3S50AN (SRAMオンリー/オンチップ・フラッシュ)
Mac (mini late 2014 intel core i5) にて VirtualBox (7.0.22) を起動し,その上で ISE14.7_VM を実行して論理合成〜配置配線〜コンフィギュレーションまで到達した様子
■関連情報
・Xilinx(AMD)サイトのドキュメント
ug1227-ise-vm-windows10.pdf(ネット情報を検索する前に,提供社のサイトをよく確認することですね)
・ヒントとなったQiita記事
タイトル: ISE 14.7 を Linux (Mint 22, Ubuntu 24ベース) 上で動かす
リンク先: https://qiita.com/t-kuwa/items/1986cf9098d9a9c1356e
・VirtualBox の intel code 版としてより新しい 7.1.4 がある.試してはいないが多分動くでしょう.
・Apple Silicon Mac (Mac mini M4) にVirtualBox 7.1.4 をインストールして intel 版の VirtualBox をインストールしようと
試みたが,エラーが発生した.
Rosetta 2 を経由したインストールなのか確信を得られていないが,何か方法があるかもしれない.
UTMを使う方法もあるかもしれない.14.7_MV.ovaファイルを.qcow2に変換してインポートするらしい.知らんけど.
・いずれにせよ.これ以上やってみる気はありません(Apple Silicon MacにてISEを動かすメリットが見出せないので).